実績を盛らずに伝えるWeb制作の提案文|初心者でも使える説明の型

「Web制作の仕事に応募してみたい。でも、実績が少ない自分は何を書けばいいのだろう」
そう迷ったとき、他の人の経歴を借りたり、できることを大きく見せたりする必要はありません。相手が知りたいのは、あなたが募集内容を理解し、どのように仕事を進め、何を確認しようとしているかです。
この記事では、依頼内容を読み取ってから提案文を組み立てる方法を、架空の募集を使って説明します。提案が必ず採用される方法ではありませんが、無理のある約束や、受注後のすれ違いを減らす準備になります。
提案文に入れたいのは、次の4つ
はじめに、伝える内容を短く整理しましょう。
- 1.相手の目的:何に困っていて、何を実現したいのか。
- 2.自分の提案:その目的に対して、何をどこまで担当するのか。
- 3.進め方:制作や連絡、確認をどのように行うのか。
- 4.確認したいこと:金額や納期を決める前に、まだ分からないこと。
実績がなくても、募集を読み、自分が対応できる範囲を丁寧に伝えることはできます。反対に、長い自己紹介を書いても、募集内容への答えがなければ、お客様は「自分の依頼に対応してもらえるのか」を判断しにくくなります。
架空の募集で考える、提案文の作り方
例えば、次のような依頼を見つけたとします。
【架空の募集例】
「小さな美容室のホームページを作りたい。スマートフォンで見やすく、営業時間と予約先が分かるページを希望。写真は一部用意できるが、文章は相談したい」
この募集から読み取れるのは、単に「ページを作りたい」だけではありません。お店のお客様に営業時間と予約先を分かりやすく伝えたい、という目的があります。
一方で、ページ数、予約の方法、文章の範囲、写真の不足分などは、まだ分かりません。そこで、最初の文面では次のように伝えられます。
【提案文の例】
はじめまして。募集内容を拝見しました。
スマートフォンから営業時間と予約先を確認しやすい、美容室のホームページをご希望とのこと、承知しました。
まずは、店舗紹介・営業時間・予約先を分かりやすくまとめる構成をご提案できればと考えています。文章についても、掲載したい情報を伺いながら整理する進め方を想定しています。
正確なお見積もりのため、次の点を教えていただけますでしょうか。
- ・必要なページ数のご希望
- ・予約は電話、外部の予約サービス、フォームのどれをお考えか
- ・ご用意いただける写真の範囲
- ・公開を希望する時期
条件を確認したうえで、対応範囲と費用をご案内いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
この文例は、あなたが実際に対応できる場合のたたき台です。特に「文章も整理する」「構成を提案する」といった部分は、無理なく担当できるかを確認してから使ってください。
違いが出るのは「分からないこと」の扱い
「すべて対応できます。すぐに完成します」と先に約束すると、後から条件が増えたときに苦しくなります。
例えば予約フォームを新しく作る場合と、既存の予約ページへリンクする場合では、必要な作業が変わります。まだ決まっていないところは、隠さず質問したうえで見積もりましょう。
実績がないときは、何を書けばいい?
自主制作のサンプルがあるなら、「架空の店舗を想定して作成したサンプルです」と明記して紹介できます。実際の依頼で納品した制作物があるように見せる必要はありません。
サンプルがまだない場合は、募集内容をどのように理解したか、どんな順序で確認するかを具体的に伝えましょう。経験のない技術や、確認できない納期を、自信があるように書くのは避けます。
また、AIを使用する予定や制作協力者に依頼する予定がある場合は、募集条件・利用するサービスのルールを確認し、お客様に進め方を説明してください。利用禁止や再委託禁止の条件を無視して受けることはできません。
ココナラなどの仕事募集サイトを使う場合、連絡方法、情報の共有、外部での取引に関するルールも確認が必要です。判断できない場合は、受注や共有をいったん保留し、利用元の運営に確認しましょう。
送る前のチェックリスト
- □ 募集内容に書かれた目的に答えている
- □ 担当できる作業と、確認が必要な作業を分けた
- □ 経験やサンプルを実際より大きく見せていない
- □ 金額・納期を決めるための質問が入っている
- □ AI利用や制作協力者に関する条件を確認した
- □ 相手が返答しやすい長さに整えた
文章を一度に完璧にする必要はありません。まずは相手の目的を一文で書き、その下に「自分ができること」と「確認したいこと」を置く。それだけでも、提案の方向が見えやすくなります。
次の一歩
自分の提案文が募集内容に合っているか、どこまで約束してよいか迷うときは、個別に相談する方法もあります。Plus AIしごとサポートの月額相談は9,800円(税込)。専用のAIしごとサポートルームで、案件の進め方や文章を、質問回数の制限なくテキストで相談でき、案件獲得ガイドも利用できます。制作作業の依頼は、月額相談とは別のお見積もりです。
参考資料・確認日:2026年10月28日
・ココナラ「ルールとマナー」:虚偽の記載、外部連絡、情報の扱いなどを確認するための公式案内
https://coconala.com/pages/guide_rule
・公正取引委員会「フリーランス法特設サイト」:対象取引における取引条件の明示など
https://www.jftc.go.jp/freelancelaw_2026/index.html