見積もり・お客様対応

「ここも直してほしい」にどう返す?Web制作の追加作業を見積もる伝え方

執筆:菅原隆志 公開:約4分で読めます

変更点を確認し、追加作業の内容を整理するイメージ
画像はAIで生成したイメージです。実際のお客様や案件の写真ではありません。

制作中に、お客様から「ここも直してほしい」と言われたとします。

すぐに「追加料金です」と答えるのも、「何でも無料で直します」と引き受けるのも、その前に一度立ち止まって考えたいところです。

まず確認したいのは、その依頼が、最初の約束に含まれているのか、完成物の不具合なのか、それとも新しく増えた仕事なのか。内容を分けてから、お客様に進め方を相談しましょう。

「修正」と呼ばれるものには、いくつかある

例えば、店舗紹介ページを作っている途中で、次の依頼があったとします。

【架空の例】

  1. ① 掲載した営業時間が、事前に受け取った内容と違っている。
  2. ② 合意したデザイン案の範囲で、見出しの文字の大きさを調整してほしい。
  3. ③ 最初は予定していなかった予約フォームを新しく追加してほしい。
  1. ①は、約束した内容との違いや不具合の確認が必要な例です。②は、最初の見積もりに含めた修正範囲を確認する例です。③は、新しい機能が増えるため、追加の作業量と費用を相談する例です。

実際には、契約内容や、どういう経緯で変更が必要になったかによって判断が変わります。初めから一律に「全部無料」「全部追加料金」と決めつけないことが大切です。

最初にするのは、依頼内容の確認

「修正してください」と言われたら、何を、どの状態から、どの状態に変えたいかを聞きます。口頭のやりとりだけでなく、後から確認できる文章で残しておくと、認識の違いに気づきやすくなります。

【確認文の例】
「ご連絡ありがとうございます。予約に関する変更について確認させてください。現在は既存の予約ページへのリンクを設置する予定ですが、新しくこのサイト内に予約フォームを作るご希望でしょうか」

この時点では、まだ「追加費用が必ずかかる」とも「すぐ対応できる」とも約束していません。まず依頼内容を確かめています。

最初の見積もりと照らし合わせる

次に、合意済みの内容を見返します。

  • ・どんなページ、機能を制作する約束だったか
  • ・修正対応の範囲や回数をどう決めていたか
  • ・公開前と公開後で対応の区分があるか
  • ・完成物が合意した仕様と違っていないか
  • ・追加作業が必要な場合の相談方法を決めていたか

見積もりの文が曖昧で判断できない場合もあります。そのときは、都合のよい解釈を押し通すのではなく、お客様に経緯を説明して相談しましょう。必要に応じて契約上の責任も確認します。

追加作業になる場合の伝え方

新しい機能を追加する場合は、「何が増えるか」「費用」「納期」「承諾後に作業すること」を分けて伝えると分かりやすくなります。

【追加見積もりの文例】
「ご希望をお知らせいただき、ありがとうございます。

現在の見積もりには、既存の予約ページへのリンク設置が含まれています。新しくサイト内に予約フォームを作る場合は、入力項目の確認、画面の制作、送信の動作確認などが追加で必要になります。

ご希望の内容を確認したうえで、追加費用と日程をお見積もりいたします。お見積もりの内容をご確認いただき、ご承諾をいただいてから作業を進めます。

今の予定どおり、既存の予約ページへのリンクを設置する方法もお選びいただけます」

実際に提示する際は、追加する成果物、金額、支払時期、納期、修正や確認の範囲を具体的に記載します。お客様が返答する前に勝手に制作し、あとから請求することは避けましょう。

制作を協力者に依頼しているとき

お客様からの依頼を、そのまま「無料で対応してください」と協力者に渡すのではなく、元の制作契約の範囲と、追加で必要な作業を確認します。

協力者の見積もりを受けてから、お客様へ条件を提案すれば、双方が内容を確認しやすくなります。費用や日程が合わなければ、範囲を調整することも、一度保留することもできます。

案件情報を他の人へ渡せるか、外部の制作依頼や決済が認められるかは、元契約と利用するプラットフォームのルールを確認してください。判断できないまま資料を共有しないことも大切です。

次の一歩

追加依頼に迷ったときは、最初に「お客様が変えたいこと」と「今の約束に含まれていること」を、2列に分けて書いてみてください。それでも判断が難しい場合は、契約文や情報の共有条件を確認したうえで、Plus AIしごとサポートの月額9,800円(税込)の相談を利用する方法もあります。制作作業は相談に含まれず、必要な場合に別途見積もります。

参考資料・確認日:2026年10月28日

・公正取引委員会「フリーランス法特設サイト」:対象取引の条件明示や禁止行為に関する公式案内
https://www.jftc.go.jp/freelancelaw_2026/index.html
・ココナラ「ルールとマナー」:外部連絡や取引情報の扱い
https://coconala.com/pages/guide_rule

この記事を書いた人

菅原隆志

Plus AIしごとサポート運営。AIを使ったWeb制作やシステムの制作・修正に取り組んでいます。自分で試し、確認し、お客様へ説明する中で得た経験を、初心者の方にも伝わる言葉でお伝えします。

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