10万円の案件、制作費はいくらにする?手数料を引いた後の予算も相談する方法

お客様から10万円のWeb制作を相談されたとき、「制作を協力者へ依頼するなら、いくらでお願いすればいいのだろう」と迷うかもしれません。
ここで先に決めたいのは、取り分の割合ではなく、誰が何を担当し、どれだけの費用と時間が必要かです。受注する人にも、お客様とのやりとりや確認の役割があります。一方、実際に制作する人にも、制作・確認・修正のための時間と費用がかかります。
この記事では、双方にとって無理のない条件を相談するための、予算メモの作り方を紹介します。
「10万円の案件だから制作費は7万円」とは決めない
仮に、受注額が10万円、制作費が7万円なら、差額は3万円です。ただしこれは、サービス手数料や税金、そのほかの経費を引く前の金額です。
この「10万円と7万円」は例にすぎません。1ページの整理なのか、会員機能を含むシステムなのか、素材がそろっているのかなどによって、制作に必要な作業は変わります。制作費や割合を一律に決めることはできません。
協力者への依頼金額が低くなりすぎたり、逆に自分が必要な連絡・確認の時間を確保できなかったりしないよう、内容を一緒に確認します。
手数料を引いた後の予算も見せる
仕事募集サイトを利用すると、契約条件に応じた利用料がかかることがあります。受注額だけで相談すると、「お客様からの支払い」と「実際に予算として使える金額」が混ざってしまいます。
例えば、次のメモを使います。
【制作予算の相談メモ】
・お客様からの受注予定額:__円(税込・税抜を確認)
・仕事募集サイトなどの手数料:__円
・振込手数料や購入予定の素材費:__円
・自分が担当すること:__
・制作を依頼したいこと:__
・制作に充てたい予算:__円
・お客様の希望納期:__
・制作協力・情報共有・利用するツールの許可:__
「手数料を引いた金額を、どう配分するか」も含めて相談して構いません。ただし、制作する人にとって実際の作業量に見合うかどうかは、内容を見て確認する必要があります。
【相談文の例】
「お客様からWebページ制作の相談を受けています。受注予定額は税込10万円で、利用サービスの手数料などを確認中です。私はお客様との連絡と内容確認を担当し、ページ制作をお願いできるか相談したいです。以下の作業範囲と希望納期で対応可能か、制作費のお見積もりをお願いします」
自分が受注する前なら、「受注予定」と明記します。受注済みのように見せたり、協力者の返答前に「制作費は確定した」とお客様に伝えたりしないことが大切です。
相手が見積もりやすい「作業範囲」とは
「ホームページを作ってください」だけでは、作業量を見積もりにくくなります。少なくとも、次の点を分かる範囲で整理しましょう。
- ・ページ数と、各ページに載せる内容
- ・問い合わせフォームなどの機能の有無
- ・文章、画像、ロゴを誰が用意するか
- ・スマートフォン表示の確認が必要か
- ・公開先や、納品後に誰が管理するか
- ・希望納期と、お客様の確認に必要な時間
- ・修正対応、追加作業、検収方法
分からない項目があっても問題ありません。「未確認」として残し、お客様と確認できるかを相談します。ただし、不明点が残るまま金額と納期を確約しないようにしましょう。
予算が合わない場合は、条件を一緒に見直す
例えば、最初の希望に問い合わせフォーム、写真の用意、複数ページの制作が含まれているとします。予算と合わなければ、必要性を確認したうえで、まず店舗紹介と問い合わせ先の掲載から始められるか、お客様に相談する方法があります。
ほかにも、素材をお客様にご用意いただく、公開時期を調整する、機能を次の段階に分けるなどの選択肢があります。いずれも、勝手に減らすのではなく、お客様が内容を理解し、選べるように提案します。
条件が合わないときは、協力者が制作を断る場合もあります。その場合、自分が受けた仕事の責任を協力者に移すことはできません。受注前なら、お客様への約束を保留し、別の方法を探すか、丁寧にお断りしましょう。
制作の相談をする前に、共有できる情報を確認する
お客様の氏名、未公開資料、トークの内容などを、許可なく別の人やサービスへ送らないようにします。
特にココナラなどを利用する案件は、外部連絡、情報共有、サービス外での取引に関するルールがあります。再委託が必要なときは、元契約とプラットフォームの現行規約を確認し、判断できなければ利用元に問い合わせ、受注・共有を保留してください。お客様の了承だけで、利用先の禁止事項がなくなるわけではありません。
次の一歩
Plus AIしごとサポートでは、制作の全部または一部について、内容を確認したうえで個別に見積もる設計です。見積もりの確認には、月額相談への加入や無料メールの購読は必要ありません。まずは、上の予算メモを分かる範囲で整理するところから始めてみてください。
参考資料・確認日:2026年10月28日
・クラウドワークス「ワーカーシステム利用料」:仕事の形式・金額に応じた利用料の公式案内
https://crowdworks.jp/pages/guides/employee/fee
・ココナラ「ルールとマナー」:取引で得た情報や外部連絡の取扱い
https://coconala.com/pages/guide_rule
・公正取引委員会「フリーランス法特設サイト」:対象となる取引の条件明示と発注時の注意点
https://www.jftc.go.jp/freelancelaw_2026/index.html