納品後の「少し直して」はどこまで?保守・追加制作・不具合対応の分け方

Webサイトを納品した後、お客様から「ここを少し直してもらえますか」と連絡が来ることがあります。
そのとき、何でも無料と考えることも、すべて追加料金と決めつけることも、すれ違いにつながります。まずは、何が起きていて、最初にどんな約束をしたかを確認しましょう。
依頼を3つに分けて考える
約束した内容と異なる部分
たとえば、依頼された電話番号を誤って掲載していた場合。最初に何を納品する約束だったか、どこで違いが生じたかを確かめます。
一律に「追加作業」と判断せず、契約内容や法律上の責任も踏まえて対応を検討する必要があります。
新しく追加したい内容
当初は不要だった新しいページや機能を、納品後に追加したいという相談です。内容と作業範囲を整理し、追加費用と期限を見積もる方法があります。
継続的な保守や更新
ソフトウェアの更新、情報の差し替え、動作の確認など、継続して行う作業です。何を、いつ、どの範囲で行うかを決め、必要に応じて保守の契約を検討します。
なお、「保守」という言葉の内容は契約ごとに異なります。書かれていない作業まで当然に含まれる、と双方が考えないように、具体的に説明しましょう。
架空の依頼を仕分けてみる
【例1】「最初に送った営業時間と、ページの営業時間が違います」
まず、送られた情報、双方の確認記録、現在の表示を確認します。制作の誤りなのか、確認後に営業時間が変わったのかで、進め方も変わります。
【例2】「新しく予約フォームも付けたいです」
当初の制作範囲になければ、必要な機能、送信先、管理方法、金額、納期を確認し、追加制作を提案できます。
【例3】「営業時間が毎月変わるので、その都度お願いしたいです」
更新の回数、依頼から反映までの目安、料金を相談し、継続的な対応として整理する方法があります。
相手にどう伝える?
次は、追加機能の相談を受けたときの例文です。契約や実際の状況に合わせて書き換えてください。
「ご連絡ありがとうございます。予約フォームの追加について承知しました。必要な項目や送信先を確認したうえで、作業範囲、費用、納期をご案内します。ご確認・ご同意をいただいてから進めます」
不具合と思われる場合は、先に何が起きているかを聞き、当初の約束と照らし合わせます。
納品前に決めておくと、お互いに安心しやすいこと
- 納品した内容と、確認してもらう範囲
- 納品後の連絡窓口
- 保守に含まれる作業と期間
- 追加作業の見積もり方法
- 問題が起きた場合の確認方法
フリーランスへ仕事を依頼する場合には、取引条件を明示する義務が適用される場合があります。自分の取引がどの条件に当てはまるかを確認し、適用法令や契約に沿って進めましょう。[参考1]
困ったときの相談先を用意する
AIしごとサポートルームでは、月額9,800円(税込)の契約期間中、こうした説明文や確認項目をテキストで相談できます。質問回数に制限はありません。
相談と、実際の修正・制作作業は別です。作業が必要な場合は、その内容に応じて別途お見積もりします。
【参考資料】確認日:2026年10月28日
[参考1]公正取引委員会「フリーランス法 特設サイト」
https://www.jftc.go.jp/freelancelaw_2025/
[参考2]公正取引委員会「フリーランス法 Q&A」