見た目が動いても確認は必要|AIで作ったWebサイトの安全性をどう確かめるか

AIで作ったWebサイトが画面に表示されると、「できた」と感じるかもしれません。でも、表示できたことだけでは、お客様の情報やサイトの管理画面が安全に守られているかは分かりません。
この記事は、専門的な診断の代わりではなく、初心者が「何を守り、何を確認すればよいか」を整理するための入口です。
まず、何を守る必要がある?
サイトによって、扱う情報や起こり得る問題は異なります。
- 会社紹介だけのページ:掲載内容や画像が勝手に書き換えられないか。
- 問い合わせフォームがあるページ:入力された連絡先や相談内容を適切に扱えるか。
- 会員制サイト:会員本人だけが自分の情報を見られるか。
- 決済機能があるサイト:支払いに関わる情報を適切に取り扱えるか。
たとえば会員制サイトなら、「ログインできる」だけでは不十分です。別の会員の情報を見られないことも、確認すべき条件になります。
最初に整理したい5つの確認項目
入力された情報
フォームなどから受け取る内容を、どのように保存・表示するか確認します。入力画面の注意だけでなく、受け取る側でも値を確認する必要があります。[参考1]
誰が何を見たり変更したりできるか
会員、管理者、制作担当者それぞれに、必要な範囲だけの権限が設定されているかを確かめます。URLを知っているだけで、他人の情報を見られる状態は避けなければなりません。
パスワードなどの秘密
認証情報や秘密鍵を、公開ページ、問い合わせ内容、AIへの入力などに含めないようにします。お客様のデータをAIに入力してよいかも、利用条件と許可を確認します。
ソフトウェアの更新
サイトのファイルだけでなく、動かすためのソフトウェアや設定も確認します。更新は、対象・影響・戻し方を決め、必要な検証を行ってから進めます。
保存と復旧
変更前に、必要なデータや設定を適切に保存し、問題が起きたときに戻せる手順を確認します。保存しただけで、実際に復旧できるとは限りません。
確認は、安全な環境と架空のデータで
たとえば架空の会員サイトを練習用に用意し、本人用と別人用のテストアカウントで、それぞれの表示範囲を確かめます。
本番の個人情報をコピーしたり、許可のないサイトを調べたりするのではなく、管理者の許可を得た検証環境とテストデータを使います。
「表示を確認した」「簡単な操作を試した」ことと、専門的な脆弱性診断を完了したことは別です。試した範囲と、まだ確認できていない範囲を分けて記録しましょう。
自分で判断できないときは、範囲を決めて相談する
会員情報、決済、重要な業務を扱うサイトでは、影響範囲を踏まえた専門的な確認が必要になる場合があります。
相談するときは、秘密や実データを送る前に、「どんな機能があり、何を確認したいか」を匿名化して整理し、共有方法を確認しましょう。仕事募集サイトの案件では、そのサイトの規約とお客様の許可も必要です。
月額相談では、確認項目の整理をテキストで相談できます。実際の制作や専門的な作業は、月額料金と別に内容を確認し、お見積もりします。
【参考資料】確認日:2026年10月28日
[参考1]MDN「クライアント側のフォーム検証」
https://developer.mozilla.org/ja/docs/Learn_web_development/Extensions/Forms/Form_validation
[参考2]IPA「安全なウェブサイトの運用管理に向けての20ヶ条」
https://www.ipa.go.jp/security/vuln/websecurity/sitecheck.html
[参考3]個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について」
https://www.ppc.go.jp/news/careful_information/230602_AI_utilize_alert/